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【中絶体験談】子どもをおろすとはどういうことか

   

imagesmic1255(30代女性)と申します。
私は19歳の時に子どもをおろしました。その時に体験したことや思ったことなどを書いていきたいと思います。子どもをおろすというのはどういうことか、これを読んで感じてほしいなと思います。

体調の変化

18歳の時に親との不仲の為に家出をしました。都内でアルバイトをしながら、ギリギリの生活をしている時に職場の人と付き合う事になり、その彼の家に転がり込み同棲生活がスタートしました。

妊娠に気付いたのは12週を過ぎてからでした。

当時の私は不規則な生活をしていた事もあり、生理不順だったため生理が来ない事に対してあまり気に掛けてはいませんでした。そんな時に急に「膀胱炎」になってしまい、同時にタバコを吸うと気持ち悪くなったり、仕事中に目眩や貧血で倒れる事もありました。体調があまりに優れなかったため病院に行くと通常の問診の後に「一応、検査しておきましょう。」とお医者様に言われて尿検査をして妊娠が発覚しました。

そちらの病院では産科も併設していたためそのまま産科も受診しエコーで我が子を見た時には小さい心臓がピコピコと打っていてとても感動したのを今でも覚えています。

19歳でしたが気持ちはすっかり母親でした。

彼への報告、そして反対

エコーの写真を片手にウキウキで帰宅し彼に報告すると彼の表情が曇りました。当時彼は大学4年生で学生だったため正直産んで欲しくないと言われてしまいました。私の事は好きだから今後も付き合いは続けていきたいとは思っていると言われてもこの小さな命を絶やすという行為が私にはどうしても決断出来ずズルズルと中絶を先延ばしにしていました。

そんな私の煮え切らない態度に遂に彼がしびれを切らし私に一言こう言いました。

「っていうか、本当にそれって俺の子供なの?」

中絶する為に2度目の病院

彼の心ない言葉にとてもショックを受けたその後彼と毎日の様に大げんかをしました。彼の学生という立場についても理解していましたし、ギリギリまで頑張って働くつもりでもいました。しかし「俺の子供だと思えない。お金渡すから下ろして欲しい」と、お金の入った茶色い封筒を直に渡され、きちんと下ろす様に病院も彼に連れられていく事になりました。

病院での説明はとてもシンプルで、日付をいつにするのかということと手術内容に付いての説明、同意書にサインをする事というものだけでした。

手術方法は全身麻酔をして眠らせ、はさみの様な医療器具を膣にいれ、胎児の頭と体を切り離すというものでした。出血があるので包帯を膣内に詰め込み数日後に自分で出す様指示もされました。

先生の話もぼんやりとしか頭に入ってこず、折角母親としての自覚を得た私の心はぼろぼろになっていました。

手術当日

彼は病院の前まで付いてきて、中には入らず外で待っていました。最後の説明が先生からあり、手術服に着替え、手術台に乗りました。全身麻酔が打たれ、看護婦さんがゆっくり数を数えていきます。無性に悲しくなってきて「やっぱりやめてください。育てます!」と、言おうとした所で意識が遠のいていきました。

目が覚めると病室に移されていて、頭がとてもぼんやりしていました。まっすぐ歩けず、ふらふらしていたので看護婦さんが支えてくれました。先生から手術が成功した事を伝えられ今後の通院についての説明があり、その日は帰宅しました。麻酔が冷めきっていないせいかとてもだるく、疲れていてその日は泥の様に眠りました。

その後の苦悩

確か手術から2日程経って膣から包帯をとったと思います。真っ赤に染まった包帯を一人で少しずつたぐり寄せながら出している時、とてもむなしくなってきてこの血が子供の一部だったのかと思うと涙が止まりませんでした。膣から包帯を出すのもとても痛くて結局1時間くらいはトイレから出て来れなかったと思います。

それからは罪悪感、喪失感、虚無感、自分自身への失望、彼への失望と様々な負の感情が溢れ出して結局私は彼の元を去りました。彼は最後まで自分の子供と認めずでした。私は複数人と付き合うなどしたことがないのにそのようなレッテルを勝手に貼られ、子供も産ませてくれなかった彼を初めはとても恨みました。そして同じ位小さな命を絶った自分の事も攻めました。死にたいと思った事もたくさんありましたし、一時期は精神的に参っていたのでリストカットまがいの事もやってきました。

そんな後悔の数年を過ごした後、親友に初めて中絶の事を話しました。

彼女が言った言葉は私の予想と全く違うものでした。

「OOには夢があったでしょ?それに向かって頑張らなきゃ。がむしゃらに生きる事がOOの子供が望んでいる事かも知れないし、それぐらいしなきゃ顔向け出来ないでしょ?下向かないで上向きな!」とてもぶっきらぼうな言い方でしたが、そこで目が覚めました。後悔するのでは無く、恥じない生き方をしようと思う様になりました。

10年経って思う事

そんな私も中絶から10年が経ち、あの頃より身も心も本当の意味で成熟したと思います。

10年前に抱いたどん底の気持ちは今でも忘れていませんし、小さな子供のエコー写真も手元に残してあります。

周りの若い子から中絶についての相談をされた事が2回程あり、2人に別々のアドバイスをしました。

片方の女の子は単純に若かったので経済的に不安というだけで、2人とも愛し合っており、彼は頑張るから産もう!とサポートする気のある青年でした。

彼女には「産みなさい」とアドバイスしました。愛し愛されている関係なら中絶など馬鹿げた行為だと思います。お金がなくとも子は育ちます。二人で手を取り合って頑張っていけば良いのです。

反対にもう一人の女の子は彼のサポートが全く得られず私と一緒で「本当に僕の子供?」と、言われてしまったそうです。確かに彼女の交友関係は派手だったため彼のその言葉にも納得出来ます。更に彼女にも目標があり、ちょうどその目標に手が届きそうな時期でもありました。私は彼女に「中絶しても良いと思うけれど、かなり辛い事だから覚悟しておく様に」と、伝えました。彼女はすぐに中絶を選択し、彼とも別れてしまい、今は一人で目標の為に頑張っています。

「愛し合った結晶が子供なのに、その結晶が出来る事によって本質が見える事がある」ということに毎回驚かされます。私は中絶以降セーフセックスを心がけてきました。やはり中絶は女性の体や心を自身で思っている以上にとても傷つける行為ですので、そんな経験はしない方が本当は良いんです。今中絶に悩まれている方も十分に考えて決断して頂ければと思います。

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