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【中絶体験談】中絶手術を受ける病院・医師選びはとても重要です!

      2015/07/06

きなこ(20代女性)と申します。

中絶手術を受ける病院・医師選びはとても大切です。手術の費用や病院の設備などに目がいきがちですが、特に重要なのは産婦人科の医師との相性です。私の中絶手術の体験談を聞いて頂ければ、医師選びの重要性についてわかって頂けるかと思います。

妊娠発覚から中絶決意まで

生理が遅れ、検査薬で妊娠がわかり、少ししてから近くの産婦人科へ行きました。

その病院では、『検査薬で陽性が出ているので』という理由から、尿検査はしませんでした。
エコーで確認し妊娠が確定、妊娠7週目ほどだったと思います。
医師は、次の健診の話をし始めました。

私の浮かない顔に気付いたのか「産みますよね?」と聞かれました。
「考えさせて下さい」というのが精いっぱいでした。

私はもともと体に不具合を抱えており、その関係で就ける職が多くありません。
その上、離婚や再婚、周囲との人間関係、当時2歳だった息子の育てにくさや、主人等からのモラルハラスメントが原因でうつ状態にあり、とてもじゃないけれど、もう1人育てることは考えられませんでした。

それから医師の態度が一変しました。

あとから知りましたが、その病院は産婦人科という看板は掲げてはいるものの、ほぼ出産専門、それ以外の人には冷たい対応をすることで有名だったようです。

「また2日後に来て。それまでに決めてきてください。中絶なら中絶で、早くしないとつらいんで。」
先ほどまでの笑顔もなく、そう言い放たれました。

私のしようとしていることはそういうことなのだと、その時は思いました。

主人は、「産んで欲しいけど、あんたが無理なら無理なんでしょ。好きにすれば?」という感じでした。

すごくすごく迷って、考えて、泣きました。1人で。
でも結局、上のような理由から中絶を決め、2日後、病院へ行きました。

中絶決意から手術まで

病院で受付をして待っていましたが、なかなか呼ばれません。
あとから来た妊婦さんはどんどん呼ばれて帰っていくのに…
2時間近く経って、ようやく呼ばれました。

診察室に入るなり、医師は「で?どうしますか?」とあいさつなしに聞いてきました。

「すみませんが、今は産んでも育ててあげられません。」と伝えました。
すると、
「なんて無計画なんだ!避妊の方法くらいいくらでもあるだろう!いい大人がなに考えてるんだ!中絶手術をする方の身にもなってみろ!人の形のしたものを掻き出すんだぞ!それをゴミと同じように出すんだぞ!わかってんのか?人間として最低だぞ!」
というようなことを怒鳴られました。

泣きながら聞いていました。
それでも私は、育ててあげられないという気持ちが変わることはありませんでした。

散々怒鳴られた後、簡単に手術の日程と説明を受けました。
大きなものでいうと、
・手術は数日後、掻爬法と呼ばれる方法で行うこと。
・前日夜から絶食。
・当日は麻酔が抜けたら帰ってもらうので、車などを運転しての来院は禁止。
・麻酔を使うので、万が一のことがあると家族の同意が必要になるため、できれば家族同伴で。
・費用は10万円ほど。
でした。

中絶手術とその後

数日後、中絶手術を受けました。

手術前、掻爬に使うスプーン状の器具を見せられ、
「これで赤ちゃんを掻き出すから。そして、ビニール袋に入れて、ゴミのように処理するから。あなたのしたこと、忘れないでね。」
と言われました。

人として最低なことをしているのはわかっていましたが、すべての事情も分からない人にそこまで言われなくてはならないことなのか、つらくて手術台でも泣いてしまいました。
手術中、「泣いたってしょうがないだろ!こっちが泣きたいよ!中絶手術は嫌いなんだよ!」と怒鳴られました。

短い時間だったようですが、私にはすごくすごく長い時間のように感じられました。

処置後、別室で麻酔が切れるまで休むことになっていましたが、少し休んだだけで帰されてしまいました。
まだ、フラフラ・フワフワした状態でした。

術後、お腹の痛みがなかなか消えませんでした。
1週間ほどして診せることになっており、病院へ行きました。
痛みについて相談しましたが、「そのうち消えるんじゃない?」という感じで取り合ってもらえませんでした。
その後1か月くらいは痛みと出血がダラダラと続きました。

振り返って

私の中絶手術を行った医師は、本当に赤ちゃんが好きな方なんだと思います。
だから怒りが抑えられなかったんだと思うのですが、医師ならもっと気遣って欲しかった。

そういう医師だからこそ、女性ではなく男性に、強く避妊について言って欲しかったです。
避妊を拒まれる、避妊を途中でやめられる場合もある。
男性の方が、避妊について考えが甘いのですから。

それに、背景にある事情をすべて話すわけではないのだから、必要以上に追い打ちをかけたこの医師のしたことは間違っていると思いますし、私自身、病院選びを間違ったと思います。
デリケートな問題なので、本当に病院選びは大事だなと思いました。

しかし、あのきつい言葉で、これ以上身も心も傷つきたくないと思う気持ちが起こり、自分の身体と真剣に向き合うことができました。

私のように、パートナーに避妊を強く言えない女性はいるのではないでしょうか?

でも、自分の身体は自分で守るしかない。
だから、相手が妊娠を望んていたとしても、対等な立場でものが言えて、一緒に出産や子育てに向き合えると思える日まで、自分でできる避妊法を選ぶべきだと今は思います。

中絶をすれば元通り、ではありません。
心にも体にも傷がつき、毎日うなされることもありました。

これを読んで、中絶を選ばなくても良い生き方をしてほしい、していきたいと思っています。

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