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中絶手術の全リスクについて解説します。

      2015/09/27

中絶手術は母体に大きな負担がかかるため、身体的・精神的リスクが存在します。中絶手術にあたって、どのようなリスクがあるのかについて事前に知っておくことが重要です。正しい知識をしっかりと身につけておき、余計な不安を取り除きましょう。

初期中絶手術か、中期中絶手術か

あなたの妊娠週数によって、初期中絶手術か中期中絶手術かが決まります。具体的には妊娠5〜11週目までは初期中絶となり、妊娠12週以降は中期中絶手術となります。

中絶手術は早ければ早いほど母体への負担も少なくなり、リスクは下がります。なるべく早いタイミングで中絶を決断することが重要です。

初期中絶手術のリスクについて

初期中絶手術のリスクとしては以下が上げられます。なお初期中絶手術の方法などについての詳細は、以下の記事を参照して下さい。
初期中絶手術の方法・流れ・注意事項まとめ

麻酔による副作用

中絶手術の際に麻酔を使用しますが、麻酔の主な副作用としてアレルギーや嘔吐などが挙げられます。

またこれはほとんどありませんが、麻酔がかかっている最中は、常に呼吸や脈が正常に動作しているのか体の状況を確認していますが、まれに心臓に異常が起きたり、一時的に呼吸が止まったりすることがあります。

子宮内に穴があく(子宮穿孔)

子宮に穴があく場合は、特に組織を掻きだす手術方法(掻爬法)の場合です。

子宮の内壁は柔らかいため、鉗子というハサミのような器具を使って子宮内容物を取り出す際に子宮に穴が開いてしまうことがあります。腸が子宮の後ろにあるため、器具が子宮に穴を開けた際に腸も傷ついてしまい腸管壊死を起こす場合があります。

滅多にこのようなことは起こりませんが、起こってしまった場合、穴が小さいときは安静と抗生剤投与をして様子をみますが、大きい場合は再手術となります。

子宮頚の裂傷

子宮筋腫があると子宮の管が硬く脆くなるため、器具によって子宮頸部に裂傷が起こることがあります。

子宮内に妊娠時の組織が残る

特に妊娠してから早いタイミングで中絶手術を受けると、胎児組織が小さく分かりにくく、手術で取り残してしまった胎児組織の残留物が子宮内に残ってしまうことがあります。これは、子宮内容物の摘出を手探りで行うためですが、残留物があると出血が起こったり、腹痛が起きたりします。この場合、再び手術を行い、残留物を掻きだす必要があります

出血

中絶手術後1週間位は生理のような軽い出血があります。これは一般的であり、特に問題はないですが、1周間以上続く時は医師に相談するようにしましょう。

生理不順

中絶手術に伴う精神的ダメーズや子宮内の損傷などが原因で、手術後1カ月以上たっても生理が来ない場合があります。手術後1ヶ月以上経って生理が来ない場合は、早めに医師へ相談するようにしましょう。

感染症

手術後、子宮の頸部が閉じていない時に感染症を引き起こす場合があります。もちろん、手術で使用される器具は全て滅菌・消毒されていますが、術後の感染を抑えるため、処方された薬は正しく服用しましょう。

 

中期中絶手術のリスクについて

中期中絶手術のリスクとしては、以下が挙げられます。なお初期中絶手術の方法などについての詳細は、以下の記事を参照して下さい。
中期中絶手術の方法・流れ・注意事項まとめ

子宮頚管の損傷

中期の場合は人工的に陣痛を起こし子宮入口を開く必要がありますが、子宮入り口である子宮頚管が硬くなっていたりするため旨く広がらない為に傷つくことがあります。

子宮内収縮不全

中期中絶の場合は、術後に子宮が自然と元の状態に戻る際、子宮の収縮がうまくできずに子宮の収縮不全を起こして大量出血してしまうリスクがあります。

子宮破裂

強制的に陣痛を起こして自然な出産に似た胎児の中絶方法を用いた場合、それは自然な陣痛とは違って人工的に起こす陣痛であるため、陣痛が強すぎる場合があります。
このような時に起こってしまう子宮破裂も大きなリスクの1つと言えますが、これは滅多に起こりません。

出血

中期の人工妊娠中絶は出産と似たようなものですので、出血を伴う事が多く、初期中絶手術に比べてリスクが高くなります。

胎児が出た後、胎盤の一部が残ってしまったり、摘出時に子宮頸部や膣に裂傷が起きてしまうと出血が止まらないことがあります。胎児が出たあとは、子宮が収縮して血を止めようとしますが、出血が止まらない場合、出血多量による失血死となる場合があります。日本では現在はこのようなことはほとんど起きていません。

実際に起きた医療事故

このようなリスクを伴う中絶手術ですが、どのくらい医療事故が起きているのでしょう。産婦人科の医療事故数は1994年7月~2000年4月の約6年間で476件、そのうち32件が中絶手術の事故でした。32件のうち、子宮穿孔は半数以上の18件とのことで、中絶に伴うリスクとしては一番高いということが言えます。

中絶手術での死亡事故は、技術が進歩している現在ではほとんど起きていません。しかし、たくさんのリスクが存在していることを、きちんと理解したうえで中絶手術をしなければなりません。手術方法やリスクについては、事前に医師からしっかりと説明を受けて下さい。

精神的なリスクについて

中絶手術のリスクとして忘れてはいけないのは、ストレスや中絶の罪悪感により肉体へ症状が出る「精神的なリスク」です。身体的なリスクが技術の進歩によりかなり減った現在では、むしろ精神的なリスクについてしっかりと把握しておくことのほうが重要といえます。

精神的なものに起因した主なリスクとしては以下が挙げられます。

生理不順

手術後に精神的な理由から生理不順になることがあります。術後1ヶ月経っても生理が来ない場合は、医師へ相談するようにして下さい。

 

うつ症状

中絶による罪悪感といった精神的なダメージからうつ症状が発症するケースがあります。これは中絶後遺症候群(通称PAS)といって、統計によると約半数の人が中絶後に何らかのストレスを抱えているとのことです。

中絶後遺症候群については、以下の記事で詳しく解説しています。
中絶後遺症候群、通称PASとは?

不妊

中絶後に不妊に悩む女性がいます。実際には中絶が直接的な原因となって不妊になることは少なく、むしろ精神的なストレスからくる不妊であるケースが多いです。

中絶後の不妊については、以下の記事で詳しく解説しています。
中絶手術を受けると不妊になるの?という疑問について解説します。

最後に

以上に挙げたように、中絶にはリスクが存在します。

それらのリスクについてしっかりと把握したうえで中絶手術に望む必要があります。わからないことや不安なことについては事前にできる限り医師へ相談し、最善の方法を選択できるようにして下さい。

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