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【中絶体験談】夢か子供か。中絶をしようか悩んでいる方々へのアドバイス

      2015/06/26

沙羅(30代女性)と申します。
私は10年前に妊娠が発覚しました。その時の私には夢がありました。夢をとるか子供をとるか。迷った挙句、私は夢をとり、中絶をしました。
私がその時に考えたことや中絶に悩んでいる人へのアドバイスなどを書き連ねます。

中絶を選んだ理由

あれは今から約10年ほど前のことです。

私は当時、20代後半で離婚を経験してから2年ほどが立った時でした。
当時、お付き合いをしている彼氏がおり、彼も私のことを真剣に思っていてくれていたと思います。
私もお付き合いをしている時は将来も見据えた真剣なお付き合いをしていましたが、私には一つの目標があり、彼と出会うほんの少し前に渡米するための手続きが終わっていたところでした。
1年半後には私は渡米するという状況の中、出会ってしまった彼でした。

1年半後、お互いがどうなっているのか全く想像も付かないけれど、そのために君のことを忘れたいと思わないという、彼のまっすぐな気持ちに惹かれ、交際を始めました。
ところが、男と女が交際をし、しかも同じ屋根の下で過ごす時間が多くなると、もちろん、大人の情事は起こるわけで、お付き合いを初めて半年後に私は妊娠しました。
彼との間に生まれている新しい命が自分の中に宿っている嬉しさも勿論ありましたが、それよりも今後の予定が狂い始めるであろうことに猛烈な不安を覚え始めました。

彼に妊娠している旨を伝えた時の彼の反応で、私の心の全てが決まりました。
彼は「えー!嘘だよね?」と怪訝そうな顔をして言いました。
その時、「だめだ、産んではいけない。」と心の中で確固たる決心ができていました。

しかし、自分の中にもう一人、命が生まれている事実は消えるわけではなく、私は強い罪悪感と避妊をしていなかった軽はずみな自分の行動への後悔の念に押しつぶされそうになりました。
でも、自分の心が100%母親になりたいと思っていない状態で子供を持つことへの不安の方が大きくなっていたのです。

私は彼と話し合い、中絶することを決めました。

中絶の費用と方法

中絶費用は彼が全額持ちたいということで、そうしてもらうことにしました。
胎児の月数によって費用は変わってくるのだと、産婦人科の先生に言われました。
私の場合、妊娠4週目を過ぎたあたりでしたが、約7万円程度を支払いしたように思います。

最初の診察の際に、出産できない旨を医師に伝えると、中絶承諾書に子供の父親である男性と一緒に署名するように言われ、用紙を手渡されました。
その際、彼も一緒に病院に来ていたので、彼も一緒に署名してくれました。

その後、中絶を行う日程を決め、その当日は夜中の0時から絶食で来るように指示されました。

中絶の当日、私は一人で受診しました。彼は朝から仕事が入っていたのですが、昼から病院に迎えにはきてくれることになっていました。

当日は静脈麻酔を使用する為、処置の後は運転をしてはいけないということでした。

受付の際に、中絶費用を現金で支払いました。

その後、処置室に移動し、処置用のガウンに着替えるように言われました。
着替えが終わった後、処置台に横になり、点滴を入れてもらいました。
処置台は足が開脚するようになっている、あまり心地のいいものではありませんでした。
点滴が入ってすぐ、ドクターが処置室に入ってこられ、今から始めますと合図がありました。

その後、ナースの一人が静脈麻酔を私に注射しました。
その瞬間、頭の中がぐーんと締め付けられるような不思議な感覚に陥り、其の後の記憶は全くありません。

私は夢を見ました。
暗闇の中で一体、どこへ向かって歩いているのかわからないのですが、とにかく暗闇の中を進む自分がいました。
ところが、突然、足をとられ、転んだと同時に、暗い穴のようなところに落ちていく自分がいました。
穴の中に一筋の光のような綱のようなものが見え、必死につかもうとするのですが、私はそれがつかめず、どんどん穴の底へと落ちていくのです。
やっとの思いでその一筋の光をつかんだ時、必死に「助けて!助けて!」と叫んでいました。

すると、頭の上の方で「目を開けて!目を開けてごらんなさい!」という声が聞こえ、私は必死に目を開けました。
はっと目を開けると、私は処置室の横に設置されたベッドの上に横になっていて、必死にナースコールを握りしめていました。

そんな私のそばで、一人のナースが「目を開けて、大丈夫ですか?」と怪訝そうな顔をして立っていました。
おそらく私はナースコールを幾度も押したのでしょう。
その中年のナースはお母さんのような雰囲気の方で、薬のせいで夢を見たのね。」と優しく微笑み、「無事に終わったので、安心して。気分がよければもう帰宅してもいいですよ。」と言ってくれました。

着替えをし、病院の待合室に出ると、彼が座って待っていました。
申し訳なさそうな顔をして、「何か食べたいものないか?」というので、二人で回転ずしを食べに行きました。

食事の間、一言も会話はありませんでした。

その後、私は彼と別れました。
この中絶が原因だったかというと、そうとは言えませんが、少なからず、二人の関係を悪化させる原因にはなりました。

中絶をしようか悩んでいる方々へ・・・

あの時、彼が「僕の子供を産んでくれ。」と言っていたら、私は産んでいたんだろうか?と考えることがあります。
でも、答えは出てきません。
一言いえるのは、私自身の気持ちが母親になるという強い意志で固まっていない限り、わたしが母親になれることはなかっただろうということです。

私は中絶を肯定も否定もしません。
しかし、中絶という行為で人を一人、殺めているということは忘れてはいけないと思います。
そのことで、自分自身の体にも心にもそれなりのダメージがあるということも。
この経験談を読んで中絶を決めるのもやめるのも、あなたの決断です。

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